23日から25日まで北九州市・神戸市・京都府議会における議会運営について視察をしてきました。
23日に伺った北九州市議会では、本会議での質問を1回目は総括質問にし、2回目からは一問一答方式に切り替えたこと、決算・予算が終わったのち、3会場で議会報告を行い、市民との意見交換を行ったことなどを伺いました。この議会報告を行う際、議員自ら街頭に立ち、宣伝をしたということで、それは非常に画期的なことだと思いました。
市民から意見を聞くことで、またそれをどのように議会に反映するか、いろいろと参考になるそうです。
議場での傍聴席も低く、見やすいところに設置されていると感じました。
翌日は新幹線で移動し、神戸市議会に伺いました。阪神大震災の2年前に建てられた神戸市役所新館の25階にある議会棟は、きれいでとても広い印象です。
議員の席にはマイクも設置され、自席での質問も可能です。神戸市議会では常任委員会において請願者の意見陳述が5分以内に認められているということでした。
神戸市議会はこれまで議員からの政策に関する条例提案が1件もなかったことから、もっと積極的に行うようにしていくため、政務調査員の活用や市会事務局の職員の配置などについても検討したということを聞きました。
調査後、新幹線で京都へ移動しました。
25日朝に京都府議会へ伺いました。
決算・予算の特別委員会では、より議員の質問を活発にし、緊張感を持たせるためにという議長の意見をもとに、発言通告なしに、会派の持ち時間の範囲で行っているそうです。
また議会運営委員会を含むすべての常任委員会のインターネット同時中継と直接傍聴を可能にしています。
これは常任委員会が開かれる会議室に伺い、担当する職員が発言する議員の名前をタッチすると天井に設置されたカメラが自動的にその議員をとらえて映すというシステムの説明を受けているところです。
部屋の入口には傍聴席もご覧のように設置されていました。
議会事務局の職員がいる部屋の横は、議会の図書館が併設され、市民利用も可能になっていました。またそこで、各会派に支給されている政務調査費もここで閲覧できるようになっています。
横浜市議会の図書室は、狭くて本の数も他都市と比較して圧倒的に少ないことを実感し、この点でも改善が必要だと実感しました。
今回他都市の議会運営を調査したことで、横浜市会における議会のあり方について考えさせられ、基本条例として明記することと議会運営で直ちに取り組める課題とがそれぞれあることに気づかされました。そういう点では「百聞は一見にしかず」と実感しました。