4日の金曜日に開かれた横浜市教育委員会は、来年の4月から4年間使われる教科書を6人の教育委員の投票で決めるという大変重要な会議でした。
特に中学校の歴史と公民の教科書については「戦争放棄」や「主権は国民にある」という日本国憲法の大事な視点を別の方向へ向けようと意図的に書かれている自由社と育鵬社が使われるのではないかと危惧をしていました。
残念なことに歴史と公民の教科書は、4人の委員の賛成で育鵬社に決まってしまいました。その重要な審議の様子を聞こうと朝9時には教育文化センターは長打の列ができていました。
私もこの列の後ろに並びました。ところがすでにこのホールに入れる520人以上になったということで、会場は閉鎖され、入れなかった私たちは追い出されてしまいました。
9時30分過ぎに、ホールの中では、直接傍聴者を決めるための抽選が行われ、45分ごろには抽選で当たった人たちが出てきました。「その人数分は席が空くのだから中に入れてほしい」と職員にお願いしたのですが、それも認めてもらえませんでした。
ホールでは審議経過が放送されているのですが、肝心の教科書採択の投票になりその結果を報告するときになって、音声が切れ、聞こえなくなったとか。
「それは意図的に行ったようだ」とホールで傍聴していた人たちみんな怒っていました。こういうやり方で決まった教科書を使うことが本当に正しいのか、これからますます横浜の教育行政には私たちが目を光らせていかなければならないと思っています!