2日目は倉敷市へ行き、ファシリティマネジメント(FM)の推進状況について伺いました。今から5年前に倉敷市では保有する建物の大規模修繕や建て替えについてどういう方針のもとで実行していくかを専門の職員を配置して進めています。特に建設が集中している30年前の建物については、一斉に施設や設備の更新時期を迎えるため、その財源をどう捻出するかが大きな課題となることから、建築・電気・機械の専門の正規職員を配置し、そのメンバーが中心になり、現地調査を3年間で750棟行ったそうです。
その結果をもとに、施設の維持管理の見直しや修理の方法など、いかに効率よく行うかを計画を建てて行うことができつつあるということです。
横浜市でも地区センターやコミュニテイハウス、公園のプールなど今後これらの市民利用施設の更新や補修の時期を迎えます。その点で、これらにかかる費用をどのように捻出していくかが大きな鍵となるので、倉敷市の手法を参考に、今後どのように進めていくかその方向性が見えてきた感じがしました。
そのほかに、「歴史的資産を活用した地域活性化について」も教えていただきました。倉敷市の美観地区は景観を守るために条例を制定し、高い建物や色などについて規制をし、その地域の景観が守られるよう工夫がされています。
景観を守るために、この地域に住む方たちが一致団結して守ってきたということを聞き、市民はすごい力を持っていると改めて思いました。
まわりと調和がとれるようにライトアップの光もとてもバランスが良く取れています。
美観地区一体は、高い建物がこのように見えません。この景色がこれからもずっと守られていくようにと思いました。