2日目は、霧島市にある大霧地熱発電所へ行きました。
ここは130もの温泉がある地域で、地熱発電として使われるのに最適な場所となっています。そこで地熱発電を実際に見に行きました。
まず、施設とシステムについて溝口所長に説明をして頂きました。
一番難しいのは発電にふさわしい場所の選定で、それを見つけるのが大変だということです。設備投資で100億円かかり、50年で設備更新をする予定。10本ある蒸気井のうち5本で動かしている。
地熱貯留層から蒸気を利用して、その蒸気でタービンを動かして発熱するという仕組みです。
蒸気を取り出した残りの熱水は、再び地下へ戻しているそうで、地熱発電は資源を有効に使っている方法だということです。
説明を受けたあと、施設を実際に見ました。これが蒸気タービンです。蒸気の力で1分間に3600回転で発電機を回し、電気を作っています。
タービンで使用した蒸気を冷却水で冷却し、温水にしたあと、この冷却塔に送って冷却水にし、その水は復水器に送られて蒸気を冷却するために利用しています。
冷却塔の中に入ると、蒸気がこのように水となって流れています。
蒸気井と熱水に分離する装置です。
約30万㎡ある敷地に、これらの施設が作られていました。
日本は温泉がたくさん湧き出ているので、この地熱発電の可能性はまだまだあると思いました。