29日は大津市議会へ伺い、行政評価システムについて、大津市防災対策推進条例における取組について、大津市議会政策検討会議についてを聞き取り調査をしました。
行政評価システムについては、厳しい財政状況や地方分権の進展、市民ニーズの多様化と行政に対する関心の高まりといったことなど、同じ課題を抱えていることがわかり、行政の説明責任を果たすことで市民満足度を高めることを目的にしているとのことでした。
政策検討会議では、議員自らの条例提案が積極的に行えるように、とのことで、「大津市議会政策検討会議」を設置し、全ての会はで構成する委員により、議員間討議をもとに条例等の政策提案に関する原案作成や、協議検討を行っていることをお聞きしました。
30日は京都市議会へ伺い、大規模災害時における観光客の避難誘導に関する取り組みについて、学まちコラボ事業についてを調査しました。
観光客の多い京都市であるからがゆえに、大規模災害時における観光客等の帰宅困難者への総合的な対策を講じるために、地域事業者、寺院・神社、旅館等の地域関係者が中心となり、その対策を考えていることなどをお聞きしました。
学まちコラボ事業は、京都は大学がたくさんあるので、大学と地域との連携による取組に対し助成金を交付しています。これまでの実績や地域との連携で高齢者が参加して喜ばれている事業などを紹介していただきました。
午後は鯖江市へ移動しました。
鯖江市役所へ伺い、オーブンデータによる鯖江市の取り組みについてを調査しました。
市役所の玄関に入ると、福井原発があるので、その動きがわかるモニタリングデーター表示装置が目に飛び込んできました。
原発がある自治体は、こういう点でも苦労されているのですね。やっぱりただちになくさないと、と思います。
牧野鯖江市長からの歓迎の挨拶がありました。
鯖江市の持っているデーターを公開することにより、例えば駅周辺のどこにトイレが設置されているかを地図に落としたり、市内を走るバスの現在地をリアルタイムでわかるように表示するなど、民間事業者により活用されていることをお聞きしました。しかもその作成費はほとんどかからないそうです。
スマートフォンを利用している人たちが増えているので、実際にこういう便利な使い方があるので、その実用性については納得がいきました。
31日は、福井県議会へ伺い、県都デザイン戦略についてを調査しました。福井県庁は福井城跡地にあります。2018年の国体開催と2025年の北陸新幹線敦賀開業が明らかになったなかで、2050年の最終年度に県都をどのように目指すのかを今から
準備していこうということで、「県都デザイン戦略」を今年の3月に立ち上げて、検討を開始したそうです。
都市を発展させていくために、町にどういうものが必要なのか、現在ある県庁舎をはじめ、公共施設をどこに建てるのがふさわしいのか、など一から議論しているとのこと。
街づくりには、相当の年数がかかるため、そのスタートを今から準備して始めていることをお聞きし、今後は、県民・市民の意見をどう反映させ費用対効果などについてもどう考えているのかなど、この点への関心が高まりました。
視察を終えて、それぞれの自治体の取り組みを知ることができ、横浜市でも活かせていきたいと思います。