「女性の活躍」戦略で女性の力は活かせるか というテーマの分科会に参加しました。杉井静子弁護士を助言者に迎え、日本における女性の人権後進国の日本の実態が話されました。
人権では、136か国中105位に日本は位置し、毎年ランクは下がっていること、経済的な面では104位、政治参加では111位とどの指標でも日本はランクが低い事実。
そして働く女性の半数以上が非正規であり、年齢別での雇用形態では子どもを産み育てる時期に離職するためM字型を描くのも日本の特徴。また復職する際には正規で就職できず、女性の管理職の登用は少ない、男女の経済的格差は是正されず、都議会をはじめ国会でも女性議員に対する不当なやじ発言など男性議員の認識が問われている。
男女平等といいながら、実際には男性なみに働くことを強いられ、安い労働力として女性を活用しようというのが今の政権の本質であり、さらに家父長制度の復活を願っている日本会議の動きなどもあり、それが憲法改正にもつながっていることなど、話し合いのテーマのきっかけとして杉井弁護士から投げかけられました。
私からは、横浜の子育ての問題について、中学校給食と保育所待機児童ゼロについて以下のようにお話ししました。
横浜ではいまだに中学校給食が実施されていません。私たちは議会で「文部科学省も食育の点では学校給食の良さを認めているのに、横浜では中学校給食を実施しないのは問題だ」と林市長に迫りますが、日本会議に所属する自民党議員が「家庭弁当が基本だ」として林市長もそれに同調していること。 保育所の待機児童ゼロが有名になりましたが、これはみせかけの数字であり実際には保育所に入れない子どもは存在していること、また株式会社の儲けのために横浜にたくさん保育所を作りその補助金で他都市に保育所を作っているので、横浜の保育が良い例と安部首相が持ち上げること自体が問題です、と。
午前・午後にわたって、分科会に参加した方が次々と全国における女性の働いている状況や、長年働き続けても男性と比べて少ない給与であったため厚生年金になっても少ない額で生活せざるを得ない実態などが話され、国の女性政策そのものを変えていくために引き続き要求をしていくことが大事だと、皆で確認しました。
2日間内容の濃い大会に参加でき、今後の活動するエネルギーになりました。