今日は前から観たかった「エンディングノート」を観てきました。今日が上映最終日だとわかったのが3日前だったので、昨晩ネットで予約をしておきました。
映画館についたら、なんと座席が8割ぐらい埋まっていてビックリ。しかも私が予約した席が空いていなくて「すみません。ここは私の席なんですが」と声をかけて移動してもらいました。
この映画は、がんを宣告され余命いくばくもない自分の父とその家族を次女である娘が監督として撮っています。そして父に代わってナレーターもしています。
がんの進行が速く第4ステージのため手術もできない、残された時間をどのように生きていくかを父がエンディングノートとして書き、葬儀や残された妻のことをみんなで支えていってほしいなどなど、約5か月あまりの生き様を撮ったドキュメントです。
私の父は62歳で肺がんを発症し、21年前に亡くなりましたが、葬儀のシーンなどでその時のことを思いだしました。父が亡くなったのに、まわりの景色は何も変わらない、こんなに悲しいのに、なんで時間は今までと同じように過ぎていくのだろう、元に戻って欲しいと。
エンディングノートを書き残し自分がいかに生きてきたか、そのことを愛する家族に伝えたお父さんの生き方は、とても素敵に思えました。
孫が生まれて自分の命がつながっている、それがどんなに幸せなことなのか、家族に囲まれている当たり前の生活こそが、一番の幸せなのだとしみじみ感じさせてくれるいい映画でした。
3・11の大震災があったがゆえに、そのメッセージがより強く伝わってきました。